極端な猛暑や干ばつ、豪雨や強大な台風。世界各地で異常気象が増える中、気候変動への対応がますます叫ばれています。
では、異常気象にはどれくらい気候変動が影響しているのか。
昨今、「イベント・アトリビューション(EA)」という新しい分析手法の進展により、急速に理解が進んでいます。直近では、欧州の干ばつやパキスタンの豪雨の事例や、6月~7月に発生した日本の猛暑の事例が発表されています。
科学者らは、人びとの関心が薄れる前に異常気象と気候変動との関連性を示し、対策強化に繋げてもらおうとしています。気候変動が進めばさらに大変な事態になることへの理解を促すことを目指し、これらの分析を活用しようと動いています。
社会が異常気象を「気候変動との関連性」において理解しようとする際、メディアの力が頼りになります。そんな重要な力を持つジャーナリストにむけて、今回、EA研究をけん引する二人の科学者より発表頂きます。World Weather Attribution(WWA※)による「極端な気象現象と気候変動をどう報道するか メディア向けガイド」も紹介頂きます。
※World Weather Attribution: 世界の極端な気象現象への気候変動の影響を迅速に分析する国際科学者グループ。インペリアルカレッジ・ロンドン、オランダ王立気象研究所、アメリカ大気研究センター、インド工科大学等が参加する。
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【開催概要】
日時:2022年10月20日(木)16:00 – 17:15
主催:一般社団法人クライメート・ダイアログ
後援:国連広報センター
メディアの力を通じて気候変動対策呼び掛ける「1.5℃の約束 – いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」を実施中
形式:オンライン(Zoom)※登録された方にZoomリンクをお送りします。
対象:報道関係者
言語:日英同時通訳あり
内容:発表後、質疑応答
【発表録画】
別ウィンドウが開きます。
【発表者】
フリーデリケ・オットー:インペリアル・カレッジ・ロンドン(WWA設共同立者、科学誌Nature「2021年今年の10人」選出)
今田由紀子:気象庁気象研究所 主任研究官/東京大学大気海洋研究所 気候変動現象研究部門 客員准教授
参加申込先: https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_olPbCNGGQqmmNI79yECgEQ