温暖化と花粉症!?

くしゃみ・鼻水・目のかゆみ…日本人の3人に1人が「花粉症」と言われていますが、同じように世界各地で「花粉症」に悩む人はたくさんいます。

アメリカの学術誌PNASで発表された論文によると、1990年から2018年までの北米全体の花粉の傾向を測定し、花粉濃度の増加と花粉の季節の延長を確認。その結果、温暖化の影響により、 北米ではこの30年で花粉飛散の時期が20日長くなり、飛散濃度も高くなっていることが研究で明らかになったそうです。

温暖化、つまり近年の人為的な気候変動が花粉の濃度や飛散期間を増やし、そのために呼吸器の健康を悪化させているというのです。

日本で最も多い「花粉症」の原因はスギ花粉ですが、アメリカではブタクサだそうです。

日本各地ではスギ・ヒノキの花粉はピークを過ぎ、そろそろ飛散が終わる見通しのようですが、このままだと花粉シーズンが長期化し、ますます私たちの健康に影響をおよぼす恐れがあるといえます。

出典:2月16日 PNAS
参考:環境省HHS(アメリカ合衆国保健福祉省)・4月21日 tenki.jp
報道:2月8日 The Guardian