RE100年次レポート2020を公表:アジア地域が再エネ調達が最も難しい

12月15日(火)、「RE100年次レポート2020」が発表になりました。

本レポートは、世界でRE100を宣言した企業261社からの回答をまとめたもので、世界のどの地域で再エネ調達が活発に行われているか、難しいマーケットはどこか、再エネ調達の規模や方法などについて、最新情報がまとまっています。

<要点>
・RE100を宣言した企業の電力消費総量は、年間278TWh以上で、豪州のそれよりも大きい
・新たに宣言をした企業の42%はアジア太平洋地域から
・調達する再エネの26%は、売電事業者と、需要者が直接、電気の売買契約を結ぶPPAによる
・100%再エネ調達のゴールの平均年は2028年
・RE100宣言企業の75%は、2030年までに再エネ100%に達する見通し
・7割近くが、再エネに100%転換する動機は、経費削減と回答
・再エネ調達が難しいマーケット:中国、韓国、日本、台湾、シンガポール、インドネシア、オーストラリア等
・日本での調達が難しい理由は、他の市場に比べて再エネコストが高いこと、入手が困難であること

日本は、世界で3番目にRE100を宣言した企業が多い国です。そのため、現在の日本の高い再エネコストや入手困難といった市場のバリアを取り払えば、再エネ投資と拡大におけるまたとないチャンスを得ることになります。グローバル平均の再エネ100%達成目標年は2028年と早く、日本企業の2050年の目標年との差が目立ちます。

レポートはこちらをご覧ください。

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<RE100とは>
世界で影響力のある企業が事業で使用する電気を100%再生可能エネルギーとすることにコミットする企業協働イニシアチブ。企業が結集することで、政策立案者および投資家に対して、需要家からエネルギー移行を加速させるためのシグナルを送ることを意図する。フォーチュン・グローバル500企業を含む多様な分野から企業が参加。最新の宣言企業数は278社 。RE100Climate GroupCDPとのパートナーシップのもとで主催する。日本では、「日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)」がClimate Groupの公式地域パートナーとして、日本企業のRE100宣言と活動を支援。